「果物送る」新手の特殊詐欺が急増 | 読売新聞記事より

なんとも許せない話です。今朝の読売新聞が報じていました。

 

「果物送る」オレオレ詐欺…首都圏で100件超

「家に桃を送るからね。明日、農園から電話があるから」。先月26日夜、東京都品川区の女性(71)が電話に出ると、長男を装う男がこう切り出した。翌朝、農園を名乗る電話があり、「送り先を確認させてください」と住所を尋ねられた。
その約30分後、再び長男役から「会社の金を使い込んだ」と切迫した声で電話があった。女性は、自宅近くに現れた息子の同僚を名乗る男に現金100万円を渡した。

(YOMIURI ONLINEより)

例によりTV各局がこぞって真似してニュースショーで取り上げたようですので、ご存知の方もおられることでしょう。
被害は東京、神奈川、千葉、埼玉の一都三県で、昨年12月ごろから確認されているようです。「果物を送る」と言うことで高齢者の警戒心を解き、嬉しい気持ちになったところに金の無心をするという、被害者の心を踏みにじる、許しがたい手口です。

私は82歳の実家の母と合言葉を決めています。幸いこれまで怪しい電話を受けたことはありませんが、夫の実家には、たまたま夫が用があって戻っていたときに、当人を騙った電話がかかってきたことがありました。知人で、認知症が始まりかけていたお母さんが被害にあったケースもありました。実際の被害が出る、出ないは別として、高齢の方はそれだけ広く狙われている、という意識を持ちましょう。

「合言葉」と書きましたが、犯人もそこは知恵を絞るでしょうから、お年寄りが冷静さを失うような内容をぶつけてきます。「人」(この場合、お年寄り)ができることには限界がありますし、ミスもあります。それを補うのがマシンです。

現在、既存の固定電話機の前(回線側)に簡単に取り付けて、電話を繋ぐ前に「特殊詐欺対策のためにこの通話を録音する」旨のガイダンスを流す簡易な機器も1万円強で販売されています。イメージとしては、コールセンターなどに電話をかけた際に「サービス向上のため録音しています」というメッセージ、あの感じです。
その機器によって撃退できた件数というのは表には出ませんから、統計化されたデータこそありませんが、間違いなく効果はあるでしょう。

万が一、運悪く被害に遭ってしまったら、とにかく1分でも早く警察に連絡してください。
手渡し型であれば受取役、振込型であれば引出し役、それぞれの足取りとその先の共犯者との現金授受まで、絶対に、複数の防犯カメラが捉えています。
ただ、街頭のカメラの多くは、一定の期間が経過するとデータが自動的に上書きされてしまうため、データが取り出し可能なうちに少しでも長く犯人の足取りを追う必要があるのです。怪しいと感じたら1秒でも早く行動に移す、ということを覚えておいてください。

何よりも大切なのは、日ごろからのコミュニケーションです。前述の、認知症の初期だった方のような不運なケースはともかく、日ごろから子が親を思い、電話で、メールで、SNSで、とにかく密に連絡さえし合っていれば、どれほど動転しても、仮に犯人が風邪で声が出ない様子を装っていても、親はそうそう騙されません。

話は少し逸れますが、被害に遭ってしまった高齢者が、配偶者や子などから責められて、追い詰められて自殺するという痛ましいケースが少なくありません。
被害に遭わせないようにするのは、配偶者や子など周囲の者全員の責務です。

この投稿を読まれた方でご高齢の親御さんがご健在の方、お盆に帰省されなかった方、台風の通り過ぎた8月最後の週末、どうぞご実家にお電話を。

 

 

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