遠征! | いざ、阪神ジュベナイルフィリーズ

12月9日(日)現在、午前6時54分。
東京駅6時出発の始発ののぞみに乗車しています。
過去の投稿でも触れたことのある、「私が少しだけ出資している競走馬」が、阪神競馬場でのG1レースに出走するからです。

彼女との出会いは、昨年6月、北海道日高地方の牧場でした。何十頭もの馬を一日で見せていただいた最後の最後に、まるで何かの作法にのっとったそれは美しい所作を見るかのような、「心地よい」としか表現のしようのない歩様(ほよう)で歩む牝馬がいました。

それから約1年、順調に、無事に、立派に成長した彼女は、府中競馬場の2歳戦を単勝1倍台の圧倒的人気に応えて勝利し、次の舞台を北の大地に定めます。8月、札幌競馬場の2歳オープンを圧倒的な強さで逃げ切ると、2か月の休養を挟み、10月の東京の重賞に挑みました。

このレース、私は当然勝つものと思って現地に臨んでいたため、4着という結果は相当なショックでしたが、その日の夜遅く、最寄り駅近くのサイゼリヤで夫と二人で検討を重ね、下記の結論に達しました。競馬をやらない方にもなんとなくイメージしていただけるでしょうか。

◆陣営によれば、札幌で勝ったころほどは調子が上がっていなかった。
◆にもかかわらず、レースでは強いと目されていた馬を負かしに行き、実際にその馬には大きく先着している。
◆レースの流れ自体が相当なハイペースだったところを早くから追いかけ、それでも大きくは負けていない。
◆勝ち馬は「展開に恵まれた」ことが大きい。もう一度同じメンバーで走ったら違う結果になるだろうが、彼女だけは、前で競馬できる強みや立ち回りの上手さがあり、何度やっても上位にくるだろう。

そして私も前を向くことができたのでした。

あれからひと月半。

大勢の方のたゆまない努力のおかげで、彼女は今日、世代最初のG1レースを走ります。

前走の4着が響いているのか、あまり人気はありません。間違いなく、人気以上の力を見せつけてくれることでしょう。
でも、何よりも、まさかのG1の舞台にまで私を連れてきてくれたことで、それだけで胸がいっぱいです。
毎年生まれる7,000頭のサラブレッドの中には、デビューさえできない馬もいれば、これからというときに大きな怪我で引退を余儀なくされる馬もいます。重賞の舞台など踏めない馬がほとんどの中で、世代最初のG1レースに、彼女が私を導いてくれました。

これまで、いつも一緒に遊んでくださった競馬仲間のみなさん。
彼女をここまで立派に、無事に、大切に大切にケアし、育ててくれた、牧場、クラブ、厩舎のみなさん。
先日初めて彼女の話をしたところ、行政書士を開業した娘に対し「すごいねー、予想屋さんになればいいのに!」と言った父。口取りに着なさいと、高価なスーツをプレゼントしてくれた母。「だってG1だよ、行かなくてどうするの?」と旅費を出してくれた夫。
そして、数年あまりの競馬歴の間に、素晴らしい走りや、懸命に生きる姿を私に見せてくれたたくさんの馬たち。

たくさんの感謝をこめて、この投稿を送りたいと思います。

 

かつてシルクロードのオアシスとして栄えた王国の女王の名を頂いて、ウインゼノビア号、本日阪神ジュベナイルフィリーズに出走いたします。

 

 

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