競馬の話 その1 | 私が競馬を好きな理由。

少し毛色の違う話になりますが、私は競馬が好きです。

そう言うと「宝くじも買いますか?」と聞かれますが、宝くじは買いませんしパチンコもやりません。もっと言えば競輪オート競艇、ギャンブルと呼ばれるものすべてやりません。競馬だけです。情報収集力や分析力、瞬時の判断力などを総合的に試される遊びであり、かつ「馬」という生き物が介在することで、どうやっても完全に人の思い通りにはできない公正さが、競馬にだけあるからです。

ネコが好きなように、生き物全般が好きです。当然馬も好きです。それは明らかにこの遊びをする人にはプラスなようで、レース前にパドック(下見所)を周回する馬の様子を見て、まったく人気のない馬にも激走する気配を読み取れることもしばしばあります。

勝ち馬投票券(馬券)の購入には、発走1分前までという絶対的な期限があります。そのタイミングですべての券売機が受付を終了します。それを、1日1馬場につき12レース繰り返します。レースの間隔はおおむね30分ですから、中央競馬で3場開催の場合、10分ごとに日本のどこかでファンファーレが鳴ります。
私は購入するレースを絞っていますが、好きな人は1日に30レース以上買うことも珍しくありません。

言葉で言うのは簡単ですが、大変な作業です。ひとつのレースの映像を見終わったら収支をざっと計算し、別の開催場の出走馬のデータを分析し、最新のオッズを睨んでポートフォリオを組み、馬券を購入する、そのころには「投票締め切り」のブザーが鳴り、馬たちがゲートに入る・・・その繰り返し。

競馬は仮説と検証の遊びで時間との闘いです。誰もが自分なりのデータやロジックを持っていて、専門誌などの情報をそこに流し込んでは、刻々と移り変わるオッズを睨みながら馬券を購入します。結果、つまり自分の仮説があっているのか誤っているのかは、10分もすれば明らかになります。当たっても外しても、自分の決めたことは、自分で責任を持ちます。

そんな「遊び」を日常的にしていると、会社勤めをしていた頃は、逆に「仕事」の局面で出会った人のスピード感や責任感の無さにびっくりすることがよくありました。それほど、この遊びは奥が深く、そして私を鍛えてくれました。

最初に書いたように、「競馬が好き」と言うと、「宝くじも買いますか?」「あー、私はギャンブルには興味ないんで」など、「お金を賭ける」という側面だけに反応されるので、あまり他人には話しません。当サイトのプロファイルのページにも、趣味は競馬とは書きませんでした。

それを敢えて今日持ち出したのは、近々間違いなく達成される、前人未到の、そしておそらく永遠に破られることのない、ある大記録についてどうしても書きたかったからです。

その2につづく