ネコとヒトのくらし その2

この夏の暑さは屋外で暮らす地域猫たちにも大変な試練でした。

皆、陽の高い間はまったく姿を見せません。それぞれが確保した、安全かつ「比較的」暑さをしのげる場所で、ただただじっと気温の下がる夕刻を待っています。
幸い、このあたりは海と陸とを行き来する風の流れのおかげで、アスファルトに溜まった熱も比較的早く吹き飛ばされます。そんな地域の「広場」に、夕暮れになるとあちらこちらから地域猫たちが集まってきて、夕方のゴハンを待つのです。

本当に暑かった時期は、彼ら・彼女らの食欲もずいぶん落ちてしまったそうで、保護活動をされている団体の方も心配されていましたが、立秋を過ぎて目に見えて日が短くなったころから、たとえ日中の気温が高い日でも、ずいぶんと食欲が回復し、活発さを取り戻してきたように思えます。
高齢猫の「しろ」や「わかめ」も、無事にまたひと夏を乗り切ることができそうです。

最も暑かった時期、地域のネコたちが暑さを乗り切った「技」のひとつに、「ベンチ」があります。
このあたりは歩道や植栽、ベンチなどが整備されていて、太陽が回るにつれて多くの木陰ができます。その木陰のベンチで、ネコたちは休むのです。地面ほど暑くなく、座面の下を風が通り抜けるので涼しいのでしょう。以前私が「ちゃっぴー」と呼び、ボランティアさんからは「ナナ」と名付けられた、警戒心の薄いネコがいたのですが、もともとは彼女が何年も前に始めて以来、「ベンチで寝る」ことは界隈のネコの文化となっていました。それにしてもこの夏は本当にその姿をよく見かけた気がします。

風通しのいいベンチで寝る「なこ」
気持ちよさそうな「なこ」
「くろすけ」のお気に入りのベンチ

いや、もしかしたら、昨年の夏までは私自身が会社勤めで、毎日の帰宅が20時21時だったために、夕暮れ時のネコたちの姿を目にしていなかっただけなのかもしれません。

「ベンチは人間が腰かけるためのものだろう」というお叱りもあるかもしれませんが、さほど・・・目くじらを立てるほどのベンチではないことが、写真からおわかりいただけるのではないでしょうか・・・ 最近新しくなった、樹脂製のきれいなベンチもあるのですが、そちらではまず見かけません。

それにしても、こうして彼ら・彼女らがベンチで暑さをしのげるのも、敢えていじめる人間がいない(いても、少ない)ことの証しなのだ思います。ことにこの夏は、暑い時間帯に外で遊ぶ子どもがまったくいなかったことも、ネコたちにとって幸いしました。

明日28日からは、最低気温が24度ぐらいに落ち着きそうな週間予報が出ています。
ネコにもヒトにも過ごしやすい季節は、もうすぐそこまで来ています。

 

※余談ですが、前述の「ちゃっぴー」は「内装工事のトラックの荷台で寝る」という技も編み出しました。何日も姿が見えなかったときなど、どこかに連れて行かれたのではないかと真剣に心配したものです。
のんきで人懐っこかった「ちゃっぴー」。いまは貰われて、飼い猫となり暮らしています。

 

 

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