ネコたちのこと。秋。

平成最後の記録的な暑さを乗り越えたわが近隣の地域猫たち。日中は、各々穏やかな日差しを満喫して過ごしています。冬が訪れる前の、ひとときのとても幸せな季節。

「うすみけ」と呼ばれる、比較的新入りのネコがいます。その名の通り、白、茶、グレーの3色、薄い三毛です。なんともぼんやりした色なので、私は「ぽや子」と呼んでいます。

ぽや子は、ここ1~2年の間に地域にやってきました。それまでは近隣の工場の方が世話をしていらしたように聞いています。
とても可愛い顔をしているのですが警戒心が強く、私がようやく仲良くなれたのはここ半年ぐらいでしょうか。今でもまだ触らせてはくれません。彼女と仲良くなった他の方に聞いても、やはり触らせてはくれないそうです。

ぽや子はなんとも言えない、顔に似合わない潰れたような野太い声で鳴きます。ある方によれば、彼女は子どものころゴハンをもらうのに相当苦労したんじゃないか、それで鳴いてばかりいてアピールしていたからああなったのでは、とのこと。苦労してきたから、仲良くなってもいつも距離を置くのかな、土壇場人間を信頼していないのかな、と思っていました。

それが、最近あることに気づきました。ぽや子の左耳の先には、小さく、でもはっきりとV字の切れ込みが。

それは、「この猫を地域猫として可愛がっています、避妊済みの女のコです」という証です。(男のコは右耳)

近所で活動されている団体の方がぽや子を病院に連れていった話は今のところ聞かないので、以前暮らしていた工場の方が連れて行ってくれたのだと思います。そう思ったら、なんとも暖かい気持ちになりました。
ぽーちゃんの声が野太いのはたぶん生まれつきだね。苦労したからじゃないね。きっと可愛がられて守られて、だからそんなに可愛いお顔なんだね。

下:夜ごはんを終えてくつろぐぽや子。

夜ごはんを終えてくつろぐぽや子

 

何度か取り上げている「しろ」、この地域のボス。当初はずいぶん怒ってぽや子を遠くまで追いかけて追い払おうとしていましたが、彼も年齢的なこともあり丸くなったのか、最近はしっかり地域の仲間として受入れてあげたようです。遠くもなく近くもなく、絶妙な距離感で、でも一緒にいるところをよく見かけるようになりました。

その「しろ」が誰よりも慕っている、「おじさん」という方がいらっしゃいます。近所のご高齢の方で、誰よりも熱心に地域の猫たちの面倒を見て下さっている方なのですが、おじさんが先日体調を崩されて緊急入院されました。猫たちのゴハンは、他の方が協力して毎日やってくださってるのですが、夕方になると、「今日もおじさんが来ないにゃぁ」とそれは寂しそうに鳴く「しろ」を見かけます。

今朝はこの秋で最も寒かったように感じました。ネコたちにとって一番厳しい季節が、もう一月もすれば今年も否応なくやってきます。
おじさんが早く元気になって戻ってこられますように。「しろ」が毎日寂しい思いをしなくて済みますように。
ぽや子、「しろ」のそばにいてあげてね。二人なら、少し、寒くないよ。

 

 

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