簡単にできる侵入盗(空き巣)対策 その1 | 侵入窃盗の推移と対策

窃盗犯のうち,いわゆる「空き巣」(不在の間に住居等に侵入するもの)の認知件数は,平成30年警察白書によれば,平成16年当時と比べて2割まで減少しています。「2割減少」ではなく2割まで減少,つまり,8割減ったということです。

平成14年~16年,2000年代初頭と言えば,ピッキングやサムターン回しなど開錠用の特殊器具を使用した侵入盗が大変多かった時期に一致します。この状況に対し,防犯性能の高い鍵やガラスなど建物部品を開発・普及させること,短時間でも無施錠で不在にしない,長期間不在にする場合は新聞配達を止めるといった防犯意識を高めるための啓蒙活動を盛んに行うことで,以後15年,ついに認知件数を当時の2割(正確にはピーク時の約17%)にまで減らすことができたのです。

それでもまだ,年間で2万5千件あまりの空き巣被害が全国で発生しています。
万が一にも空き巣に入られると,モノやお金などを盗まれた物理的な被害よりも,一度他人が入ってきて室内を物色されたという気味の悪さと,また狙われるかもしれないという恐怖感からくる精神的なダメージがとても大きいと言われます。しかも15年ほど前は主に外国人の窃盗団など,荒っぽい犯行が多かったのに比べ,最近の空き巣はドロボウのプロのような犯人が手際よく侵入しているイメージ。前回の国勢調査で,我が国の世帯の数は5340万世帯。そのうち2万5千世帯が空き巣に入られるとすると(実際は店舗や事務所の被害も含まれています),2,136軒に1軒が被害にあう計算ですが,地方よりも人口の密集した都市部ではさらに高い確率となるでしょう。


では,万が一,いえ,この「2000分の1」にならないために,何ができるか。
ポイントは2つ。

  1. 留守と気づかせない
  2. 侵入を諦めさせる

2.について「侵入に5分かかると7割以上のドロボウが諦める」というデータが,元ドロボウの方への調査で得られています。とは言え,窓を防犯ガラスに変えるなどは,急にできることではありません。そこで,100円程度の費用で簡単にできることで,万が一の場合に効果的なのは,「サブ錠」の設置です。

安価で効果的な補助錠

(厳密には「錠」ではありませんが)これですね。100均で購入できます。
こんなものでも,これがあることでドロボウにとってはガラスを2か所破る,もしくは大きな穴を開けなければならなくなり,大きな音が出るとともにその場に滞留する時間が長くなるため,人目につくリスクが大幅に増えるのです。
また,クレセント錠部分を破られるのを防ぐために,その部分のガラスの屋外側にステッカーなどを貼っておくことも効果的です。透明の専用シールも売られていますが,ドロボウに「ここは防犯意識の高い家だぞ」という心理的な圧迫感を与えるために,犬を飼っているお宅なら黄色に黒の犬のシルエットのステッカーや,「警報装置作動中」「防犯カメラ作動中」「猛犬注意」など,美観を損ねない範囲でメッセージ性のあるものをお勧めしています。

1.の「留守と気づかせない」について,例えば,洗濯物が干しっぱなしになっていたり,郵便受けに郵便物や新聞がたまっているのがいけないというのはご存知と思いますが,やはり簡単にでき,かつ効果的なことを3つ。

  • インターホンに「録画中」と書いた小さなステッカーを貼っておく・・・ドロボウは証跡を残すのがとにかく嫌い。留守を確認するのにインターホンを押すケースが多いのですが,本当に録画機能がついているか,それともカメラがどこかにあるのかなど確認すること自体がリスクとなるため,何もせず立ち去ると言います。
  • SNSで「ここにきています~」のたぐいの投稿をしない・・・留守です!とアピールしているようなもの。気持ちはわかりますが,誰が見ているかわかりません。
  • ドアポストの室内側のとびら(フタ)は開けておく

特におすすめしたいのがドアポストのフタ。最近,ドアポストに投函された宅配便の不在票を屋外から粘着テープを使って盗み出し,荷物を搾取する事案が増えています。宅配各社もドアポストの奥までしっかり不在票を入れるようにドライバーさんに周知はしているようですが,それでも中にチラシなどがたくさん入っていたり,それだけで対処するのは難しいでしょう。
マンションなどの住居もそうですが,私のようにマンションの一室を事務所として借りて事業を行っている方,今すぐ,もしくは明日から,不在時はフタを開けましょう!

そして,「宅配便」という切り口で,どうしてもご紹介しておきたい家庭用宅配ボックスがあります。現時点では地域こそ限定されますが,「1.留守と気づかせない」の要件も満たした素晴らしい製品です。

長くなってきたので,続きは明日,掲載しますね。

 

 

-2月13日追記-
すっかり時間が経ってしまいましたが,「その2」を投稿しました!行徳エリアにお住まいの方,必ずお読みください!

 

 

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