特定技能 技能測定試験 明暗 | 介護分野 in Philippines, 国内宿泊業試験

先週末,2つの特定産業分野の評価試験が,国内・国外において実施されました。

東京,大阪,福岡などの国内7都市で開催された宿泊業技能測定試験は,申込者の約半数しか実際に受験しなかったことが報道されています。
試験の難易度が低めだったと安堵の言葉を漏らす受験者もいれば,過去に宿泊業,サービス業等を全く未経験の受験者には初めて聞く語句も多く,難しかったよう。

西日本新聞,新 移民時代より

また,受験料の納付がされなかったケースも多数あるとのこと。
宿泊業試験の受験料は4月4日までに三井住友銀行の指定口座に振り込むことで納付する方式でしたが,25日に予定されている外食業試験も「当日会場にて現金で納付」と,いずれもかなりアナログな印象はぬぐえません。準備期間が十分でなかったことを伺わせます。

宿泊業については,そもそもの受験希望者の出足が決して順調ではありませんでした。札幌会場は最後まで定員に達することなく締め切りとなったはずです。ひとつには,学習のための教材が何もなく,評価試験実施機関のウェブサイトに

なお、インターネットで「ホテル 仕事内容」などを検索し、そこで表示される内容を見ていただくと参考になります。

と,書いてあるような状況が出ばなをくじいたものとも推測されます。

第2回の国内試験は10月に開催の予定です。
それまでに学習用教材も揃い,受験料納付の仕組みも完備して,多くの受験者が心身の負担なく受験できる環境が整うことを期待しましょう。


対照的に,公示当日中にあっという間に定員に達し,多くの受験者が希望を抱いて受験したのがフィリピン・マニラにおける第1回介護分野試験。125名の若者が申込み,うち113名が受験しました。

バウチャーを購入してから受験登録をさせるという,そこの単純な手順の違いも,スムーズな運営に役立ったものと思います。

現地でのあまりの人気のため,追加実施が決定されました。(厚生労働省HPより)

第2回 5月25日(土)~27日(月)
第3回 6月15日(土)~16日(日)
第4回 6月22日(土)~24日(月)

※ 追加実施を決定しました。申込手続は、決定次第、ご案内いたします。
※ 各回とも定員になり次第、締切とさせていただく場合がありますが、上記以降も順次、追加実施を予定しています。
※ 各回の定員は第2回:265席程度、第3回:190席程度、第4回:290席程度を予定しています。


介護分野においては,すべての特定産業分野を通じて最多の,5年間で6万人の雇用が見込まれており,これは裏を返せば,業界にそれだけ担い手が不足しているという事実に他なりません。

最近,比較的年齢層の高い方,私と同世代~私の親と同世代ぐらいの方の集まりでお話させていただく機会が,大変ありがたいことに増えています。
その中で,どの回でも必ず盛り上がるのが,日本人の健康寿命と,参加者の皆さんそれぞれの年齢における「平均余命」についてです。

そういった集まりにご参加くださる方は,まず皆さん大変お元気で,「日常的な介護を必要とせず,自立した生活が送れる」という健康寿命の定義を軽々とクリアされている方ばかりですが,そうでない方もこの国には大勢おられます。

例えば身体の自由が利かなくなったら,認知症を発症したら,そしてその状態で「平均余命」まで生きるとしたら。
ご本人も周囲の我々も,早め早めに備えなければいけないことはたくさんありますね。遺言や民事信託といった資産防衛の手段を講じること,老後資金が枯渇して,介護される側とする側とが共倒れになることを防ぐことももちろんそうですが,ことに我々在留資格関連手続きを手掛ける法律家は,特定技能ほかの介護関連の在留制度の適正化に資することで,制度として高齢化社会を支えるべきと考えています。

今後も介護分野と外国人材について,折に触れて投稿させていただきますので,ご意見,ご質問等ございましたらどうぞお気軽にお寄せ下さい。

 


ご参考までに,挿入したスクリーンショットは,西日本新聞さんの「新 移民時代」。
西日本新聞さんの記事は,つねにニュートラルで現実的で,そして暖かい目線で書かれています。「やさしい日本語」は,我々日本語教育支援者にとって必須のものであり,外国人材の雇用を考える事業者の皆様にもおおいに参考になるものです。

ブックマークしてご覧ください。

https://www.nishinippon.co.jp/feature/new_immigration_age/

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です